この度、公益社団法人兵庫県診療放射線技師会の会長を拝命いたしました、半蔀英敏(はしとみひでとし)です。責任の重さを感じるとともに、皆さまからの期待や激励のお言葉に感謝申し上げます。公益社団法人兵庫県診療放射線技師会は、会員一人一人のご協力と会費によって支えられています。皆さまのご支援があってこそ、私たちは共に職能団体の重責と将来の立ち位置を築いていくことができます。今までと変わらず先輩方が築いてきた歴史と伝統を引き継ぎ、そして技師会のさらなる発展に尽力してまいります。
私は26歳頃から東播支部の学術関係で幹事を務め、学術理事を4年、副会長を12年経験しました。また、私設勉強会のはりまCT研究会の代表世話人を25年務めました。それらの経験を生かし、各理事、監事とともに会の公務を遂行していきたいと考えています。
新たな執行部の目指す方向性
新たな執行部と共に、私たちの目指す方向性は地域医療の向上と診療放射線技師の専門性の発展です。その信頼の中で、我々の技術を広くアピールしたいと考えております。
今後も以下の点に力を入れてまいります。
(令和7年度事業詳細は3月通常総会議案書にてお知らせしております。)
1. 専門性の向上: 最新の技術や知識を取り入れ、技師としての専門性を高めるための研修やセミナーを定期的に開催いたします。
会員の皆さまの中で、ご自分の専門分野、講師経験のある方は、お申し出ください。ぜひ、会員のためにその情報を講演等でご教授ください
2. 地域貢献: 地域の医療機関や団体と連携し、県民の健康増進や疾病予防に寄与する活動を推進します。幅広く事業を開催しております。活動に関心をお持ちいただきご参加いただきますよう、よろしくお願いします。
3. 信頼の向上: 診療放射線技師の職種への信頼と技術提供の認知を促進し、業務拡大に向けてJARTと協力して積極的に進めます。
4. 会員数増員および会費の見直し: 現在、会員数は約1,300名です。組織率は約60パーセントとなっております。職能団体の客観的な評価は組織率が重要です。会員数の増加が会費削減の実現に直接つながります。もちろん会員数増加には、会員のメリットを広くお伝えし、必要性を理解していただくことが必須と考えます。
その他、会費削減には講演会のWeb講習やハイブリッド開催など、会場費を抑えた事業の確立を進め、会誌や印刷物のデジタル化も追求します。また、事業の整理を行い、会員の皆さまへの会費削減に努めます。現状では、シニア世代の会費削減は実現しておりますが、JARTに準じて新人会員の獲得強化につながる国家試験合格初年度の会費免除、そして、会員全員の会費減額に努めたいと考えています。
5. 国際交流: 他国の技師会との交流を深め、国際的な視野を持ち、グローバルに活躍できる人材を育成したいと考えております。また、交流活動への参加に対して、可能な協力体制の確立を行います。
6. 厚生事業:他施設との交流に重要な事業となります。企画を駆使し、幅広く会員参加を目指していきたいと思います。
皆さまと共に
短期的な目標達成は難しいかもしれませんが、中期的な目標として掲げていきたいと思います。私たちは、個々の技師が持つ力を最大限に引き出し、地域社会に貢献することを目指し、そして認知されることを目指しています。皆さまと共にこの目標に向かって歩んでいく所存です。ご意見や異議申し立てについては、公式に通常総会の場で発言していただけます。支部長や各理事に直接お話しいただいても構いませんので、皆さまのお声をお聞かせください。
今後ともご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
また最後になりましたが、皆さまのご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
ご拝読ありがとうございました。
2025年8月吉日
公益社団法人兵庫県診療放射線技師会
会長 半蔀 英敏
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