東西会CT研究Gr発表(2008.5.30)

16列MDCTの被曝線量測定 〜実効エネルギーの測定〜


東西会CT研究グループでは、3施設(甲南病院・神戸百年記念病院・神戸大学
医学部附属病院)の16列MDCTの被曝線量(CTDIvol)を実測するにあたって
必要となる実効エネルギーをそれぞれ測定した。そして、被曝線量(CTDIvol)の
装置表示値・実測値・ImPACT CT Patient Dosimetry Calculatorソフトでの計算
値をそれぞれ比較した。

実効エネルギーの測定は、(社)日本放射線技師会 放射線機器管理士部会が
刊行している「放射線機器管理シリーズ X線・MRI・CT」の実効エネルギー測定
(半価層測定試験)に沿って実測した。また、管球固定して測定できない場合は、
簡易的に線量計にスリットからしかX線が入射しないように鉛で遮蔽し、 管球を
回した状態で測定した。
撮像条件・アルミ板の半価層・実効エネルギーは以下の通り。

(撮像条件)120kV 200mA 1.0sec
(アルミ板の半価層)約9cm
(実効エネルギー)約60keV

それら、実効エネルギーを用いて被曝線量(CTDIvol)を実測した。

(撮像条件)上腹部撮像条件に準ずる 120kV 300mA 0.8sec Pitch 1.375
(結果)被曝線量(CTDIvol)約15mGy 装置表示値 約16mGy

ImPACT CT Patient Dosimetry Calculator ソフトについて。
これは、インターネット上からダウンロードできるフリーウェアのエクセルでのソフ
トです。
URL http://www.impactscan.org/
そのソフトにCTのメーカー・機種名・撮像条件を入力すると、自動的に被曝線量
(CTDIvol)を計算してくれます。

(結果)被曝線量(CTDIvol)約17mGy

: まとめ :
16列MDCTの実効エネルギーと被曝線量CTDIvolを実際に測定した。被曝線量
(CTDIvol)の装置表示値・実測値・ImPACT CT Patient Dosimetry Calculatorソ
フトでの計算値には、大きな差異は見られなかった。
線量計を持っていない施設でも、CT装置の被曝線量(CTDIvol)の装置表示値・
ImPACT CT Patient Dosimetry Calculatorソフトでの計算値を利用することで、
被曝線量(CTDIvol)を把握することができる。

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